- 1. まず結論|chatgpt 記憶させる“最短3ステップ”
- 記憶させる“最短3ステップ”
- ここまで読んで「気になる疑問」
- 2. 安心して使うために|範囲・上限・無料/Plusの違い
- 2-1. ChatGPTが覚えられる情報/覚えられない情報
- 2-2. 記憶の上限と上書きルール
- 2-3. 無料とPlusの違い(最新情報)
- 2-4. プライバシーと安全性(初心者向けの最小知識)
- まとめ(2章)
- 3. すぐ使える!実務で役立つ神プロンプト10選(コピペ可)
- ちょっとしたコツ
- 4. 困ったときの対処法と安全運用のコツ
- 4-1. 誤記憶を消す3ステップ
- 4-2. 事故ゼロ運用の鉄則(3つ)
- 4-3. 今日からできる安全運用アクション
- 5. まとめ|“事実に基づいて”効率2倍へ
1. まず結論|chatgpt 記憶させる“最短3ステップ”
「ChatGPTって人間みたいに記憶できるの?」
2024年以降、ChatGPTにはメモリ機能(記憶機能)が導入されました。
これをオンにすると、名前や口調、業務内容などを覚えて、次回以降の会話に反映してくれます。
たとえば…
- 「私は営業部の田中です。顧客向け提案書を毎週作っています」と伝えると、次回から“営業部の田中さん”向けの提案書フォーマットを自動で用意してくれる。
- 「週次レポートは“売上→課題→次週アクション”の順でまとめて」と覚えさせれば、毎回同じ型でレポートが返ってくる。
つまり「自分専用のビジネスアシスタント」として成長させられるのが記憶機能ということですね。
できること(超要約)
- 名前・役職・部署などを記憶
- 報告書やメールのフォーマットや口調を覚えて反映
- プロジェクト名や目的を覚えて次回以降に継続利用
- 過去の会話全体を横断して情報を引き出す(=Reference chat history)
特にチャットを横断してのメモリ機能が、めちゃくちゃ便利です。
できないこと(超要約)
初心者が混乱しやすいので、シンプルに整理します。
- 一時チャット(Temporary Chat)では覚えない
→ その場限りの会話。記録も学習もされません。 - 永久保存ではない
→ 古い情報は新しい情報で上書きされる。 - 何でも覚えるわけではない
→ 長文や細かすぎるデータは保持が難しい。個人情報などは原則として保存対象外。
比較表|通常・メモリ機能オン・Temporary Chatの違い
| 項目 | 通常 | 記憶(メモリ)機能オン | Temporary Chat |
|---|---|---|---|
| 名前・役職の保持 | ✕ | ○ | ✕ |
| プロジェクト情報の保持 | ✕ | ○ | ✕ |
| 会話履歴の参照 | セッション内のみ | セッション横断で参照 | ✕ |
| 削除方法 | 自動消去 | 個別削除可能 | 30日で自動削除 |
| 学習データ利用 | 利用される場合あり | 利用される場合あり | 学習に利用されない |
記憶させる“最短3ステップ”
オン/オフ:設定から機能をオンにする
ChatGPTの「設定 → パーソナライズ → メモリー」で切替。
いつでも無効化OK。
メモリ機能のオンオフ切り替え~PCの場合~
①チャット画面の左下のアイコンをクリック→設定へ

②左の「パーソナライズ」タブ→「メモリ」と進めば
保存されたメモリを活用して回答するか、選べます。
(チャット履歴全体を活用して回答するかも選べる)

メモリ機能のオンオフ切り替え~スマホの場合~
メモリの確認
「私について覚えていることは?」
と聞くと、保存内容を一覧で出力してくれます!
私もやってみました。(笑)
ぞっとするほど正確な情報が出た
ので、さすがに伏字(●●)にしてます(笑)
家賃や生活費まで、正しい情報を返してきました・・・怖~
なぜか彼女の項目→職業と活動?の記載だけまったく事実と異なることが書かれています(笑)
↓実際にChatGPTが記憶していた、私の情報です。
●●業界(xx・xx・xxに特化)の会社で IR・M&A・新規事業開発 を担当。
投資家対応やプレゼン資料の作成、海外投資家とのやり取り(TOEIC約800点)。
「●●」や「●●買収」など、新規プロジェクトをリード。
かつて自分で会社を立ち上げた経験があり、起業家気質が強い。
IFRSを英語で学習中、日本語訳サポートを求めることも多い。
AI活用・プロンプト設計などを実務に落とし込むことに熱心。
スキル習得のロードマップやテンプレートを欲しがる傾向がある。
現在は東京在住(家賃●●万円+生活費●●万円程度)。
将来的には仙台の実家に戻ることも検討中。
生活費削減を通じて、事業資金に回したい思いがある。
ご彼女はフリーターで地下アイドルをしている。
「共感」よりも議論や実務的アドバイスを好む。
批判的・客観的な意見も歓迎する。
出力は エクセル形式・スライド構成・提案テンプレート など、実務で即使える形を好む。
メモリを削除する方法
不要なら管理画面で削除。すべてリセットも可能です。
さきほどの「パーソナライズ」タブの「メモリ」欄の「管理する」ボタンから

すべて削除もできるし、ごみ箱ボタンで部分的に削除もできます。

私も、彼女がフリーターで地下アイドルをしている。
というメモリは削除しておきました!(笑)・・・いつ入ったんだ???
さらに
「Temporary Chat」(一時チャット)
を使えば、その会話は記録されません。
起動方法は簡単で、新しいチャットで
「一時的なチャットを起動して」
と指示するだけです。

ChatGPTはチーム内の共有ホワイトボードのようなもの
- 記憶オン=ホワイトボードに業務ルールを書き込み、毎回参照できる
- 削除=不要になったら消す
- 一時チャット=付箋に一時メモして、その日の会議で捨てる
「必要な情報だけ書いて、古くなったら消す」
──これが正しい使い方です。
ここまで読んで「気になる疑問」
- どこまで覚えてくれるの?(名前以外も?)
- 無料でも使える?Plusとの違いは?
- 情報は安全?第三者に見られたりしない?
- 古い情報はどうなる?上限はある?
- 実際にどんなプロンプトを使えば効率化できる?
安心してください。
このあと 2章以降で、
👉「覚えられる範囲と上限」
👉「無料と有料の違い」
👉「安全性とプライバシー」
👉「すぐ使える神プロンプト10選」
👉「誤記憶の対処法」
を、すべて順番に解説します。
最後まで読めば、ChatGPTの記憶機能を安心して仕事に活かす方法がはっきりわかります。
出典
- OpenAI公式ブログ「Memory and new controls for ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Temporary Chatについて」
- The Verge「ChatGPT’s memory is getting a big upgrade」
2. 安心して使うために|範囲・上限・無料/Plusの違い
1章で「ChatGPTは名前や口調を覚えられる」とお伝えしました。
では「どこまで覚えられるの?」「無料でも使えるの?」と気になりますよね。
ここでは、記憶機能の範囲・制限・料金プランの違いを整理します。
2-1. ChatGPTが覚えられる情報/覚えられない情報
ChatGPTが記憶できるのは「業務に関する“文脈”や“設定”」です。
覚えられる例
- 名前・役職・部署
- 好みや口調(敬語・カジュアルなど)
- 繰り返し使うフォーマット(報告書の構成など)
- プロジェクト名や目的
- 業務上の前提(「私は営業担当です」など)
※私はプロジェクトをAIと進める際、
「各メンバーの狙い」や「懸念する傾向があるトピック」
まで詳細に記憶させたうえで相談をしています。
覚えにくい/覚えさせない方がいい例
- 個人情報(住所・電話番号など)
- 機密情報(顧客リスト、未発表のプロジェクト名など)
- 長文データ(数ページの報告書全文など)
👉 ChatGPTは「秘書が要点メモを取る」イメージです。
細かすぎる情報や守秘義務のある情報は避けましょう。
2-2. 記憶の上限と上書きルール
OpenAIは正確な件数や文字数の上限を公開していません。
ただし、ユーザーの体験報告から以下の特徴がわかっています。
- 記憶できる項目は10〜30件程度
- 1項目は数百文字程度が目安
- 古い情報は新しい情報に上書きされる
つまり「全部覚えてくれる」わけではありません。
大事な情報は短く、一意に伝えることがポイントです。
2-3. 無料とPlusの違い(最新情報)
2025年6月、無料ユーザーにも記憶機能が解放されました。
ただし、プランごとに差があります。
| 項目 | 無料プラン | ChatGPT Plus |
|---|---|---|
| 利用モデル | GPT-5 数回で制限 | GPT-5利用可 |
| 記憶機能 | 利用可能(段階的配信) | 利用可能(より安定) |
| 記憶の範囲 | 短期的・軽量版 | 長期的・広範囲 |
| 対象地域 | 日本含む(EU/UKは一部制限) | 日本含む(同上) |
👉 無料でも試せますが、業務で安定利用したい場合はPlus推奨です。
特にGPT-5は文章の精度も高く、メモリ活用と相性が良いです。
2-4. プライバシーと安全性(初心者向けの最小知識)
「記憶させた情報が外に漏れるのでは?」という不安もありますよね。
公式の仕様では以下のとおりです。
- Temporary Chatは一切記憶されず、30日後に自動削除
- メモリ内容はユーザーが管理できる(編集・削除・リセット可能)
- EnterpriseやTeamsプランでは学習利用されない(既定で保護)
つまり、記憶は自分でコントロールできる設計になっています。
ただし、守秘性の高いデータは「最初から入れない」ことが一番安全です。
まとめ(2章)
- ChatGPTは名前・口調・業務設定などを覚えられる
- 上限は公開されていないが古い情報は上書きされる
- 無料でも使えるが、安定性はPlusが上
- プライバシーは自分で管理可能。不安ならTemporary Chatを利用
これで「どこまで覚える?」「無料でも大丈夫?」という疑問が解消できたと思います。
次は、実際に使える「神プロンプト10選」を紹介します。
出典
- OpenAI公式ブログ「Memory and new controls for ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Temporary Chatについて」
- BleepingComputer「ChatGPT memory update expands to free users」
- The Verge「ChatGPT’s memory is getting a big upgrade」
3. すぐ使える!実務で役立つ神プロンプト10選(コピペ可)
ChatGPTの記憶機能を仕事で活かすには、「どう伝えるか」が大事です。
長く複雑に言うと誤って記憶されやすいので、
短く・一意に・最後に“覚えてください”を付けるのがコツです。
以下の10例は、実際のビジネスシーンでそのまま使える形にしました。
1. 名前と立場を覚えさせる
「私の名前は田中、営業部の課長です。今後は“田中課長”と呼んでください。覚えてください。」
👉 提案書やメール文の呼称が自然に反映されます。
覚えてください。の部分は
「メモリしてください」でも同様の結果が得られます。
2. 報告書フォーマットを固定する
「報告書は 概要→課題→次の行動 の順で作成してください。このフォーマットを覚えてください。」
👉 上司提出用の報告書を毎回同じ型で出力可能。
3. メールの文体ルール
「メール文は 敬語で簡潔に、3行以内 でまとめてください。覚えてください。」
👉 社外メールの下書き作成に直結します。
4. プロジェクト名と目的
「現在のプロジェクト名は“Alpha”。目的は 新サービスの集客 です。覚えてください。」
👉 次回以降「Alpha」と言うだけで関連内容を呼び出せます。
目的などは、別チャットでAIと深堀って、それをそのまま読み込ませます。
もちろんプロジェクトの背景や、非合理的な社内政治事情なども覚えさせると、提案の方法や根回しの順番なども提案してくれます。→頭良すぎ・・・・
5. 自社サービスの強み
「自社は 登録者200万人・取引先8万社 が強みです。広報文や提案書では必ず反映してください。覚えてください。」
👉 営業や広報での文章に一貫性を持たせられます。
(本番では自社のWEBサイトや既存の提案資料等を読み込ませ、訴求できるポイントを重要な順に10個出力させたうえで、取捨選択して覚えさせましょう)
6. 定例レポートの必須項目
「週次レポートは 今週の数字→課題→次週アクション を必ず含めてください。覚えてください。」
「これからの回答には必ず出展元となったWEBページのURLとタイトルを添えてください。メモリしてください」
👉 面倒な繰り返し説明が不要になります。
7. 禁止ルール(NG条件)
「株や投資銘柄の推奨は絶対にしない。このルールを覚えてください。」
👉 誤回答やリスクのある情報を防げます。
8. 顧客ターゲットの設定
「想定ターゲットは 建設会社の人事担当者 です。提案や文章はこの読者向けに書いてください。覚えてください。」
👉 マーケティングや営業資料に即反映できます。
ターゲットを明確にするだけで、より好ましい出力が得られることが多いです。
9. 記事スタイルの指定
「提案書は 見出し30文字以内・1文でその章の概要がわかるよう にしてください。このルールを覚えてください。」
👉 スライドの骨子作成に便利。
10. 不要になった情報を消す
「先ほどの“Alphaプロジェクト”の情報は 忘れてください。」
👉 終了した案件を残さないように管理できます。
ちょっとしたコツ
- 短文で伝える:「属性→要望→覚えてください」の型
- 一度にたくさん詰め込まない:細分化して複数回に分ける
- 更新するときは“上書き”を明示:「~に変更。前の内容は忘れてください」
こうすることで誤記憶を防ぎ、安定して活用できます。
出典
4. 困ったときの対処法と安全運用のコツ
ChatGPTの記憶は便利ですが、誤って不要な情報を覚えさせてしまうこともあります。
また「個人情報が残るのでは?」という不安もありますよね。
ここでは、誤記憶の解除方法と安全に使うための習慣をまとめます。
4-1. 誤記憶を消す3ステップ
もし「意図しない情報を覚えてしまったかも」と思ったら、以下の順番で対応すれば安心です。
- 内容確認
「私について覚えていることは?」と質問し、記憶内容を確認。 - 個別削除
不要な項目だけを削除。「先ほどの“〇〇”は忘れてください」と直接伝えるか、設定画面から削除可能。 - 全リセット or Temporary Chat
誤記憶が多いときは全リセット。
今後は「Temporary Chat」で記憶させずに会話すれば、安全に試せます。
👉 例:社内会議で「予算案の数字」を誤って覚えさせても、
即削除→必要ならリセット
で解決できます。
4-2. 事故ゼロ運用の鉄則(3つ)
安全に使うには「最初からリスクを避ける工夫」が大切です。
次の3つを習慣にしてください。
- NG情報は入れない
住所・電話番号・顧客リストなどの機微情報は、基本的に記憶させない。 - Temporary Chatを活用
一時的な会話ならTemporary Chatを選択。
ここでの会話は30日後に自動削除され、学習や記憶に使われません。 - 週1で棚卸し
「今覚えている情報は?」と確認し、古い前提や不要な条件は削除。
定例の“記憶メンテナンス”をすると安心です。
恋愛相談は、一時チャットでしましょうね(笑)
4-3. 今日からできる安全運用アクション
- 最初に確認:「私について覚えていることは?」で状態を把握
- 誤記憶は即削除:「〇〇は忘れてください」でリセット
- 重要会話はTemporary Chatを選んで記録を残さない
👉 こうすれば、大切な情報を守りながら効率化できます。
出典
5. まとめ|“事実に基づいて”効率2倍へ
ChatGPTの記憶機能は
「名前や業務前提を覚える」「不要な情報は削除できる」「安全に制御できる」
という3点が要でした。
無料でも使えますが、安定性を重視するならPlusプランがおすすめ。
誤記憶があっても削除やTemporary Chatで対処できるので、安心して実務に使えます。
今日から始める「One Thing」
👉 まず1つ、ChatGPTに「自分の名前と役職」を覚えさせてみましょう。
それだけで返信の呼びかけや文面がぐっと自分仕様になります。
最初の一歩として最適です。
15分以内でできる実行ステップ
- 設定画面で「メモリー機能」をオンにする
- 「私の名前は〇〇、役職は〇〇。覚えてください」と入力
- 「私について覚えていることは?」と確認
新規事業の立ち上げでは、毎回AIくんと
「ターゲットは誰か」「収益モデルは何か」「競合との差別化は?」と同じやり取りを繰り返します。
正直、新規チャットのたびに同じ前提を説明するのが面倒でした。
そこでChatGPTに「事業名は○○、ターゲットはxx、△△解決が目的」と覚えさせました。
すると次回以降は、
説明を省いていきなりアイデア出しや資料作成から入れるようになった。
議論の質が上がり、スピードも体感で2倍以上になったんです。
新規事業って、案件も多いし、とにかく時間との勝負。
だからこそ「前提を覚えてくれる相棒」がいるだけで、開発プロセス全体が大きく変わります。
もっとリアルな体験談や最新の活用法は、X(旧Twitter)で日々発信しています。
「いいな」と思ったらフォローしていただけると、とても励みになります。
また、この記事の感想や「こんな使い方を試した」などコメントをもらえると嬉しいです。

次回は「ChatGPTをチーム全体で安全に使う方法」を解説予定です。
(※この記事の最終更新日:2025年9月19日)



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