ひろゆきが切り込む「AI失業」重要なQ&Aを解説
AIはあなたの仕事を確実に奪い始めています。
Googleではすでに3万人が職を失い、次の波は日本にも押し寄せようとしています。
「自分は大丈夫」と思っていませんか?
その油断こそ最大のリスクです。
本記事では、ひろゆき氏とSHIFT AI代表の鋭いQ&Aから、近未来に現実化する“失業シナリオ”を徹底解説します。
登場人物
ひろゆき(西村博之)
- 1976年生まれ。
- 「2ちゃんねる」創設者、元「4chan」管理人。
- 現在はYouTubeやメディア出演で活発に発信。
SHIFT AI代表 木内氏
- SHIFT AI代表取締役。
- 生成AI活用の教育・導入支援を展開。
- GMO AI & Web3顧問なども務め、AI普及活動に注力。
まずは昨今のAI事情、リストラの状況などについて討論
1.AIは社員になる?エージェント型時代の到来
Q(ひろゆき)
AIの将来を“性能向上”で予測するのはもう外れやすいのでは?
プロンプトエンジニアリングも要らなくなってきているのでは?
A(木内氏)
今年は“エージェント元年”。
チャット型から、社員のように“プロジェクト丸ごと”任せられるエージェント型へ形式が転換。プロンプト術は相対的に重要度が下がり、業務はAIに置き換わりやすくなる。
補足説明
- プロンプトエンジニアリング:AIに「こう答えてほしい」と指示を工夫する技術。今まではAIをうまく使うために必須とされてきました。
- エージェント型AI:チャットで質問するだけでなく、「調査して→まとめて→資料にする」といった一連の仕事を自動で進めてくれるAI。社員に近い存在として扱えるのが特徴です。
- 背景:これまでは「AIの性能がどれだけ上がるか」で未来を語っていましたが、今は“使い方の形式が変わる”方が大きな変化になっています。
個人的には「プロンプトの工夫が不要になる」というより、「誰でも最低限の指示でAIを動かせる時代になる」と理解した方がよいと思います。
つまり特別なスキルを持つ人だけが強いのではなく、普通の人もAIを仕事のパートナーとして使える時代が始まった、ということを理解し時代の潮流を利用するべきです。
2.AI採用は公平か危険か?バイアス問題と最適化のジレンマ
Q(ひろゆき)
採用・評価をAIに任せた方が、人間より“最適化”されるのでは?バイアス問題は?
A(木内氏)
過去データ由来のバイアスは起こり得るが、近年のLLMは仕事遂行能力やコミュ力など“本質指標”で評価可能で、設計次第で偏りを抑えうる。
ただし“利益最大化の最適化”設計を誤ると問題は顕在化する。
補足説明
- バイアス問題:AIが「過去のデータ」を学習すると、その時代の偏見(性別・年齢・学歴による差別など)も一緒に学んでしまう可能性があります。
- 本質指標での評価:最新のAIは「学歴」や「経歴」だけでなく、実際のタスク遂行力やコミュニケーション力といった“仕事に直結する能力”を分析できるようになってきています。
- リスク:もしAIの目的が「人件費削減」や「利益最大化」だけに設定されると、極端な判断(多様性の欠如、短期的成果重視など)につながる危険性があります。
AIによる採用や評価は、公平性を高める可能性がありますが、設計を誤ると逆に偏りを助長しかねません。
結局のところ「AIに何を目的として学習させるか」を決めるのは人間です。
私は、AIの判断をうまく使いつつも「人間の視点で最終確認をし、意思決定をする」二重チェック体制が必要だと感じます。
3.評価をAIが決める時代、その弱点とは?
Q(ひろゆき)
“AIに好かれる評価”をハックできてしまうのでは?
A(木内氏)
起こり得る。
これまで“対人最適化”だった振る舞いが、“AIに評価される振る舞い”へアップデートされる可能性が高い。
補足説明
- 評価のハックとは?
「AIがどう評価しているか」を逆手にとり、評価されやすい行動だけを狙ってとること。たとえば、AIが「会議で発言の多さ」を評価指標にしているなら、内容が薄くてもとにかく発言すれば高評価になってしまう、というイメージです。 - 人からAIへ
今までは「上司にどう見られるか」を意識して行動していましたが、今後は「AIにどう点数をつけられるか」を意識して行動が変わる可能性があります。
確かにAI評価が主流になると、“AI受けする人材”が増えるリスクがあります。
けれども、その裏返しとして「評価基準を透明にできる」メリットもあるはずです。
大事なのは、評価項目を多角的に設計して「簡単にハックできない仕組み」にすることだと思います。
4.Google3万人削減に見る、AI時代のリストラ構造
Q(ひろゆき)
米テックのリストラは実際どのレベルに影響?
A(木内氏)
2024年、Googleは約3万人削減計画。ヒアリングベースでは“中級エンジニア”の解雇が進み、頂点クラスのサイエンティストとエージェントが共同で開発する体制に移行。
日本でCTO(技術管掌役員)級の水準が米国では“中級”扱いの感覚差もある。
補足説明
- 中級エンジニアの解雇:単純なプログラミングや既存コードの改修はAI(エージェント型)が得意なので、そこに従事していた人材から仕事が減っています。
- 体制の変化:逆に“世界トップレベルの研究者”と“AIエージェント”がチームを組み、少人数で巨大プロジェクトを進める形にシフト。
- 日米の感覚差:日本で「CTOレベル」と呼ばれるスキルが、アメリカでは“中級”とされるほど、グローバル競争の水準が高いことも示されています。
この流れは「エンジニア不要」という話ではなく、“AIで代替できないレベルの人材だけが生き残る”ということです。
日本は特にスキル水準にギャップがあるので、今後はAIを活用できるかどうかが、解雇対象か必要人材かを分ける大きな分岐点になるでしょう。
5.上流工程がカギ!AI時代に人間に残るスキル
Q(ひろゆき)
議事録→要件化までAIが十分やれるなら、人間に残るスキルは?
A(木内氏)
“抽象思考”がコア。要件定義・課題分解・折衝・PM・不足情報の引き出しなど、問題設定から仕様化までの上流スキルが価値の中心になる。
補足説明
- 議事録→要件化:会議内容をまとめ、必要なタスクや条件に落とし込む作業。これはすでにAIが得意としています。
- 抽象思考:曖昧な課題から「何が本当の問題か」を見つけ出す力。
- 要件定義・課題分解:プロジェクトのゴールを設定し、それを小さなタスクに分ける作業。
- 折衝やPM(プロジェクトマネジメント):関係者の利害を調整し、進行を管理すること。
- 不足情報の引き出し:相手が言葉にしていないニーズを聞き出す能力。
つまり、AIが“整理”を担当し、人間は“方向づけや判断”を担う形に変わるということです。
AIは議事録やタスク化で人間を超える速さを見せます。
だからこそ、人間は「そもそもこの課題は解決すべきか?」を考えたり、「誰と合意形成するか?」を見極めたりするスキルが必須になります。
私は、AIに“仕事をどうやるか”を任せ、人間は“なぜやるか”を考えるという分担が理想だと思います。
6.エージェント導入で効率10倍?実務の劇的変化
Q(ひろゆき)
エージェント活用で実務効率は実際どの程度?
A(木内氏)
0→1の新規プロジェクトで“10〜20倍”効率の声がある。複雑案件でも“1.5〜2倍”どころか、それ以上の体感が出てきている。
補足説明
- 0→1プロジェクト:ゼロから新しい企画や仕組みを作る仕事。通常は調査・設計・資料作りなどに膨大な時間がかかる。
- 10〜20倍効率:これまで1週間かかっていた調査や資料準備が、AIを使えば半日で終わるレベルのインパクト。
- 複雑案件でも効率アップ:既存システムの改善や社内調整の多い案件でも、AIが資料作成やタスク整理を担うことで「人の作業時間が半分以下になる」ことが多い。
効率10〜20倍は大げさに聞こえますが、実際にAIを導入している企業からも「もう人だけでは戻れない」という声が増えています。
特に新規事業やスタートアップにとっては、スピードが競争優位そのものなので、エージェント型AIを使えるかどうかが企業の生死を分けると感じます。
AIの影響で失業しないためには?
1.AI失業は“未来”ではなく“現在進行形”
Q(ひろゆき)
AIが仕事を奪うスピード感はどの程度?
A(木内氏)
アメリカでは2024年にGoogleが3万人削減を発表。中級レベルのエンジニアが解雇され、トップサイエンティストとエージェントAIが共同で開発を進める体制へ移行している。
AI失業はすでに始まっている。
補足説明
ここで議論されているのは「AIが社会に与える影響の早さ」です。
AIの導入は段階的ではなく、一気に企業の仕組みを変える力を持っています。
そのため「いつか来る未来」ではなく「すでに起きている現象」として理解する必要があります。
この視点は重要です。安心感よりも危機感を持って行動を変えるきっかけになると思います。
2.日本企業も逃げられない“AI導入の波”
2) Q(ひろゆき)
日本企業もエンジニアを雇わずAIに置き換える流れになる?
A(木内氏)
“AIをフル活用できるなら”時間の問題でそうなる。日本は非エンジニア層の活用力が低く遅れているが、世界はすでにその方向へ進んでいる。
補足説明
焦点は「日本がアメリカの流れに続くのか」という点です。AI活用は国境を越えて浸透しており、日本だけ特別に守られるわけではありません。来るタイミングが遅れるだけで、最終的には同じ方向に進みます。
導入の遅れは一見“安全”に見えますが、いざ導入が始まれば一気に加速する可能性があります。
準備の差が生き残りを左右します。
3.最初にAIに奪われる仕事はどれか?
Q(ひろゆき)
失業の波はどの職種から広がる?
A(木内氏)
まずはエンジニアリングやデザインのような“現場作業系”から。続いて動画編集やコンテンツ制作、最終的にはマネージャー業務もエージェント型AIに侵食されていく。
補足説明
失業の波は「AIが得意な作業」から始まります。
まずはプログラミングやデザインなど反復性のある現場作業が対象となり、そこからコンテンツ制作、さらにはマネージャー業務にも及んでいきます。
「クリエイティブは安全」という考えはもう通用しません。
むしろ生成AIの進化で最初に影響を受ける分野です。
4. デモや訴訟で揺れる“AI失業社会”の未来
Q(ひろゆき)
AIによる失業は社会問題化する?
A(木内氏)
アメリカではAI反対デモが2026〜2027年に起こると予測されている。
著作権訴訟やハリウッドのストライキなども始まっており、失業が生活に直撃すると本格的な社会問題になる。
補足説明
テーマは「AIによる失業が社会全体にどう波及するか」です。
職を失う人が増えれば、抗議活動や訴訟が現実化し、社会不安につながります。
すでに映画業界ではストライキが起きており、前兆は始まっています。
これは個人の問題ではなく社会全体の問題です。
技術の進化と生活保障をどう両立させるかが問われています。
5. “AI禁止法”は解決策にならない理由
5) Q(ひろゆき)
日本で“AI禁止”の法整備をしても意味があるのか?
A(木内氏)
意味は薄い。禁止すれば海外企業に発注が流れ、安価で高品質なAI納品に置き換わるだけ。結果的に日本人の雇用と競争力を失う。むしろ補助金やリスキリング支援を通じて“推進”しているのが現状。
補足説明
論点は「法律でAIを禁止して雇用を守れるか」です。
実際には禁止しても海外で開発が続き、安く高品質な成果物が流れ込むだけ。
禁止は国内の雇用や競争力をむしろ奪います。
禁止ではなく活用前提の制度設計が必要です。
リスキリングや支援策を通じて「どう使いこなすか」にシフトすべきです。
「AI時代に失業しないために、今、実行できる3つのこと」
AIの進化は待ってくれません。
昨日まで必要とされたスキルや経験が、明日には価値を失うかもしれない時代です。
今のまま同じ習慣を続けていれば、気づかないうちにAIに仕事を奪われる側に回ってしまいます。
しかし、失業を避け、生き残るための方法は存在します。
それは、
毎日の習慣をほんの少し変えることです。
以下に紹介する「3つの行動」が、その第一歩になります。
1. 抽象思考・要件定義スキルを磨く
AIは要件を整理するのは得意ですが、利害調整や最終判断は人間にしかできません。
だからこそ「問題をどう設定するか」「目的をどう言語化するか」という力が重要です。
👉 今すぐできる行動
- 今日の業務から1つ課題を選ぶ
- 「目的・条件・制約」を3行で書き出す
- その3行を ChatGPT に貼り付けて「この課題を要件定義として整理してください」と依頼する
比較マトリクスから見る、人間が伸ばすべき能力
作業の性質 × 判断 | 客観的判断 | 感情・政治的判断 |
---|---|---|
定型的・整理=AIが得意 | 要件整理・事例検索 | 提案のたたき台生成 |
曖昧・交渉=AIは苦手 | 条件整理+意思決定 | 利害調整・最終判断 |
ポイントは「整理はAI、調整は人間」。そして、その中間領域をどう協働するかがAI時代に生き残るカギです。
2. AIを使いこなす力(AIリテラシー)を身につける
AIに奪われる人ではなく、AIを使う人になることが大切です。
日々の仕事に取り入れるためには、まず情報のインプットを効率化しましょう。
👉 今すぐできる行動
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- 記事の本文をコピーして ChatGPT に貼り付ける
- 「この記事を要約して、気になる点について解説してください」と依頼する
ポイントは「AIをただ読む側で終わらせない」「実際に使い、会話することで血肉化する」ことです。
3. コミュニティ・ネットワークで最新情報を得る
AIの進化は速く、半年前の知識がもう古いこともあります。
だからこそ、実務でAIを使う人たちと繋がり、生のノウハウを交換する場に身を置きましょう。
👉 今すぐできる行動
- FacebookやSlackで「AI活用 コミュニティ」を検索
- 気になるグループに参加申請
- 初回の自己紹介で「最近 ChatGPT を使って〇〇を試しました」と投稿してみる
ポイントは「情報を受け取るだけでなく、自分の学びを発信することでつながりが深まる」ことです。
最後に
AIの進化は止められません。
そして、その影響は「遠い未来」ではなく「もう始まっている現実」です。
だからこそ、私たち一人ひとりが「どう向き合うか」で未来は大きく変わります。
小さな一歩でも、今日から行動を変えることが失業を避け、生き残る力になります。
このブログでは、AI時代を生き抜くための知識や実践法を、わかりやすく解説していきます。
ぜひお気に入りに登録して、これからも一緒に学び続けてください。
あなたの行動が、未来のキャリアを守ります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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